SEO流入が急減した場合は、まず「どのページで、どれだけ流入が減ったのか」を特定し、そのうえで原因を判断します。タイトルを直接変更したり、コンテンツを一括更新したり、サイト構造を調整したりすると、状況が変わってしまい、その後の調査で比較の基準を失うおそれがあります。このようなSEOトラフィックの急減(baisse trafic seo)を調査する際は、ページごとの変更前後を比較する表を作成し、減少が少数のページ、特定のページ群、またはサイト全体のいずれに集中しているかを見極めることが有効な出発点です。
あわせて、どのデータで減少が起きているのかを確認します。Google Search Consoleで検索クリック数が減っている場合と、GA4で自然検索からの訪問数が減っている場合とでは、調査の方向性が完全には同じではありません。前者は検索結果でのクリックの変化を示しますが、後者は計測タグ、ユーザーの同意設定、チャネルのアトリビューションの影響も受けます。
Search Consoleの「検索パフォーマンス」レポートで、まず日別のクリック数の推移を確認し、減少が始まった日を特定します。次に、期間の長さと曜日の構成が同じ2つの期間を選びます。まずは連続する7日間で比較できます。日常的なクリック数が少ないサイトでは、個別の問い合わせページで数回クリックが減っただけで大きな変化率が出ないよう、期間を適宜延長します。
比較する際は、検索タイプ、国、デバイスなどのフィルター条件をそろえ、データがまだ完全に反映されていない日付は避けます。事業に明確な祝日や季節性がある場合は前年同期も参考にしますが、今年追加したページ、プロモーションの予定、市場カバレッジの変化も考慮する必要があります。
続いてGA4で自然検索からの訪問数を照合します。GA4で大幅な減少が見られる一方、Search Consoleのクリック数がほぼ安定している場合は、まず計測の実装、リダイレクト、同意管理の設定を確認します。両方で減少している場合は、ページの特定に進みます。2つのツールでは計測基準が異なるため、数値を完全に一致させる必要はありません。減少した時期と対象範囲が一致しているかを重視します。
Search Consoleで日付比較を有効にし、「ページ」ディメンションに切り替えて、比較する2つの期間のデータをエクスポートします。各URLについて、クリック数、表示回数、クリック率、平均掲載順位を最低限残し、後で分類しやすいようにページタイプ、言語、対象市場も追加します。
次の項目を追加することをおすすめします。
まずクリック損失の大きい順に並べ、その後で減少率を確認します。たとえば、あるページのクリック数が500回から250回に減り、別のページが10回から0回になったとします。後者の減少率のほうが大きい一方、総クリック数への影響は前者のほうが明らかに大きくなります。これは計算例にすぎず、実際の優先順位は問い合わせの質も踏まえて判断します。
比較表には、どちらかの期間に表示されたすべてのURLを残し、後期間にクリックがなくなったページも漏れないようにします。ページ数が多い場合は、インターフェースやエクスポートの行数制限にも注意します。必要に応じてディレクトリごとに分けるか、APIを通じてより完全なデータを取得し、画面に表示される一覧をサイト全体のリストとみなさないようにします。

減少分が別のURLに引き継がれていないかも確認します。旧製品ページのクリック数が減る一方で新製品ページが同時に増えている場合、移行や検索結果に表示されるページの変化が原因の可能性があります。Search Consoleのページデータは通常、Googleが選択した正規URLに集約されます。重複した損失を計上しないよう、分析時にはリダイレクトと正規化の関係もあわせて確認します。
減少したページの一覧を取得したら、1ページずつ確認する前に、ディレクトリ、テンプレート、言語、国、デバイスごとに分類します。特に多言語の海外向けサイトでは、この手順が重要です。英語ディレクトリが安定していてフランス語ディレクトリが減少している場合と、すべての言語で製品詳細ページが同時に減少している場合とでは、確認すべき範囲が大きく異なります。
流入損失が少数の高トラフィック記事に集中している場合は、それらの記事に対応する検索クエリや検索結果の変化を優先して確認します。同じテンプレートのページが一斉に減少している場合は、テンプレートの公開、内部リンクの変更、インデックス登録の指示、正規URLの設定を確認します。モバイル端末や特定の国だけで減少している場合は、そのフィルター条件を維持したまま分析を続け、サイト全体の平均データによって局所的な問題が見えなくならないようにします。
各グループについて、クリック数の合計と影響を受けたページ数をあわせて確認します。大規模なページが1つ減少しただけでグループ全体のデータが低下することもあり、それだけでディレクトリ全体に障害があるとは判断できません。減少の開始時期を、サイト公開、ドメイン移行、URL変更の記録と照合すれば範囲を絞り込めます。ただし、時期の一致は手がかりにすぎず、ページを調査して検証する必要があります。
クリック損失が大きく、事業価値も高いページは、クリックしてURLのレポートを開き、「クエリ」ディメンションに切り替えます。ページ単位の平均掲載順位やクリック率は、検索クエリの構成変化の影響を受けるため、できるだけ同じ主要クエリを比較し、国とデバイスの条件もそろえます。
クエリレポートにはすべての検索クエリが表示されるわけではないため、表示されているクエリのクリック数を合計してページ全体のクリック数とみなすのは適切ではありません。URLを確認する際は、インデックス登録の記録とライブテストもあわせて確認します。現在ページにアクセスできても、減少が起きた時点で障害がなかったとは限りません。また、すでに修正済みの問題が、検索パフォーマンスにまだ反映されていない場合もあります。
最終的な調査リストでは、次の4点に答えられるようにします。どのURLが減少したのか、損失はどれだけか、どのような共通の問題に属するのか、次に誰が確認するのか。海外向けB2Bサイトでは、少数の高意向製品ページの損失が多数の情報記事よりも顧客獲得に大きく影響することがあります。過去の問い合わせ実績を踏まえて優先順位を決めます。修正後は、元と同じ日付とフィルター条件で引き続き推移を確認し、修正日時を記録します。そうすることで、影響を受けたページが本当に回復したかを判断できます。
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